| 土は植物にとって家のようなもの。園芸は土作りからとよく言われるのもこのためです。冬は花の種類が少なくちょっとさびしいけれど、やがてくる春にたくさんの花を咲かせるために、土について勉強しておきましょう。 |
土は植物に酸素を養分、水分を与えます。植物によって適した条件は多少違いますが、一般的な草花に合うようにブレンドされた土は園芸店に売っています。ただ、これはあくまでも一般用の物ですから、より植物に合った土にしてやることで、さらに元気に育ってくれます。

・主体の用土
園芸の用土は主体となる用土に改良用土を加えることで適したものになります。
主体となる用土は赤土や黒土がボピュラーです。黒土はやわらかく軽いので、根が細く、浅い場所で張る場合に適しています。両方とも園芸店で売っています。赤土をふるい分けして粒状にした「赤玉土」も鉢植えの低部によく使います。
・改良用土
主体用土では足りない要素を補ってやり、有用バクテリアの繁殖にも有効です。落ち葉を堆積、発酵させた腐葉土や湿地帯のミズゴケからなるピートモスなどがあります。
・調整用土
保水力や、ハンギングの際の重さの調整に使います。パーライト、バーミキュライトなどがあります。
・配合の割合
主体用土7?6:腐葉土3?4が標準的な配合です。あとはその植物がどういう環境を好むかで変わってきますし、調整用土の有無も決まってきます。ハンギングは乾きやすいので保水性の高い土、そして軽くするための調整をしましょう。主体用土を軽いものにしてピートモス,パーライト、バーミキュライトなどを多めに使うと良いでしょう。ただし赤玉土とピートモスを混ぜると強い酸性になってしまうので中和が必要です。
これらのものをよく耕して苗や種を植える前に肥料を混ぜ込んで土作り完了です。

一度使用した土は土粒か壊れて通気性が悪くなり、養分も乏しくなります。特に鉢はスペースが限られているので次の育成期には土そっくり入れ替えるのが通念でしたが、やはりいらなくなったものをあっさり捨ててしまうのは、リサイクルの風潮からもためらわれます。もちろん土も再利用できます。消毒をし、養分を足してやるのです。病原菌などが残っている心配のない時は、太陽の紫外線を利用すれば十分です。
・消毒の方法
まずは植物の根などの不要なものを取り除きます。そして日当たりの良い場所にトタン板など熱くなりやすいものを用意し、その上に薄く土を敷いてカラカラに乾燥させます。人工的な加熱処理(電子レンジなど)は有用バクテリアを死滅させてしまったり失火を招いてしまうこともあるので行わないようにしましょう。
病原菌などが残っている心配があるときは園芸店に相談してみましょう。
・再利用できる土にする
もちろん養分がなくなっていますから、新しい土と腐葉土を足します。そしてよく耕して粒状化してやります。

植物を植える前に土に混ぜ込む肥料を「元肥」と言います。有機肥料、化学肥料それぞれ長短がありますので、栽培する植物に合わせて選びましょう。ハーブや野菜など、後々食べるものはできるだけ有機肥料で育てたいものです。ただし有機肥料はよく熟成されたものを使いましょう。熟成が足りないものはかえって植物にダメージを与えてしまいます。自家製の有機肥料を使っている人は特に注意をしましょう。
「生きた土」を作ることで植物は順調に育ち、手入れもぐっと楽になります。春の開花を楽しみに、良い土を作ってあげましょう。
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園芸道具
金属製の園芸用具を使うときは錆に気をつけましょう。錆は植物が嫌う酸性です。使い終わったら土をよく洗い流し、キチンと乾燥させてから機械油などを塗って布にくるんでおきましょう。土の配合にはタライ(もちろんプラスチック製)が重宝しますし、使用済みペットボトルを斜めに切って土入れの代わりにすれば後片付けも楽です。便利な道具のお話は、またの機会に詳しく… |
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